getwchar | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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getwchar関数

概要

標準入力から、ワイド文字を1文字受け取る。

ヘッダ

stdio.hwchar.h

形式

wint_t getwchar(void);

引数

なし

戻り値

成功時は入力されたワイド文字が返される。読み取りエラーや表現形式エラーの発生時や、ファイル終了指示子がセットされていた場合は WEOF が返される。

詳細

標準入力専用であることを除いて、getwc関数と同じである。

文字は wchar_t型として読み取られ、wint_t型にキャストした状態で返される。

ファイルの終わりに達していた場合、ファイル終了指示子がセットされる(あるいはすでにセットされているだろう)。読み取りエラーが発生した場合、エラー指示子がセットされる。表現形式エラーが発生した場合は、errnoEILSEQ が格納される。

戻り値が WEOF になるケースは3つあるので、必要に応じて区別を付けなければならない。ファイルの終わりに達したかどうかは feof関数で、読み取りエラーの発生は ferror関数で判定できる。errno を使うのは、表現形式エラーの発生の場合だけである。

引数にstdinを指定することで、標準入力から受け取ることも可能である。

注意

マクロとして実装されている可能性があるため、使い方に注意すること。

使用例

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <wchar.h>

int main(void)
{
    puts("文字を入力してください。'q' を入力すると終了します。");

    for (;;) {
        wint_t c = getwchar();
        if (c == WEOF) {
            if (feof(stdin)) {
                break;
            }
            else if (ferror(stdin)) {
                fputs("読み込み中にエラーが発生しました。\n", stderr);
                exit(EXIT_FAILURE);
            }
            else {
                // 何もしない
            }
        }
        else if (c == L'q') {
            break;
        }
        putwchar(c);
    }
}

実行結果:

文字を入力してください。'q' を入力すると終了します。
a
a
b
b
abc
abc
q

関連

getwc関数は、同じ処理を行うが、対象の入力ストリームを指定できる。また、fgetwc関数は、必ず関数として実装されている。

解説章


参考リンク


更新履歴

’2018/4/9 全体的に文章を見直し修正。

’2018/1/22 新規作成。



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