参考書籍 C++

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ここでは、C++ に関する参考書籍を紹介します。

以下のリストは、現在紹介している本の一覧で、出版日の新しいものほど、上に来るように並べています。

名前 5段階評価 入門 初級 中級 上級
C++のエッセンス NEW!! ★★★
Effective Modern C++ ★★★★★
プログラミング言語C++ 第4版 NEW!! ★★★★★
C++テンプレートテクニック 第2版 ★★★★★
Effective C++ 原著第3版 ★★★★★
新訂版 More Effective C++ ★★★★
C++ ポケットリファレンス ★★★★
C++のためのAPIデザイン ★★★★★
C++ テンプレート完全ガイド ★★★★★
More Exceptional C++ ★★★★★
C++言語のカラクリ ★★★
Exceptional C++ Style ★★★★★
C++ Coding Standards ★★★★★
C++ の設計と進化 ★★★★★
C++再考 ★★★★★
C++クラスと継承完全制覇 ★★★★
Effective STL ★★★★★
Modern C++ Design ★★★★
Accelerated C++ ★★★
新版 C++プログラミング入門 ★★★
Essential C++ ★★★
Exceptional C++ ★★★★★
Efficient C++ ★★★★★
STLによるコンポーネントデザイン ★★★

「名前」の列のリンクは、それぞれの本の紹介へ移動します。
「5段階評価」は、★の数が多いほど、良書であるという判定です。

「入門」〜「上級」は、それぞれの段階の人に対応した内容かどうかを表します。 それぞれの想定は以下のようにしています。

入門 C言語などの他のプログラミング言語の知識が無い人
初級 初めて C++ を学ぶ人
中級 一通りの基本的な学習を済ませた人
上級 現場または個人的に本格的なプログラミングをしている人

各段階のマークの意味は次のようになっています。

その段階の人に積極的にお勧めできる
その段階の人が読める内容である
その段階の人に適した内容ではない

全部見たい場合は、以下をスクロールしていって下さい。

C++のエッセンス

レベル 中級者〜
5段階評価 ★★★
出版日 2015年10月
ISBN 978-4797384772
新版の有無 なし

C++ のバイブルを小さくまとめなおしたコンパクトバージョン。

C++11 時代のバイブル「プログラミング言語C++ 第4版」の第T部の内容を抜き出して、 加筆・修正を加えたものです。 解説のレベルを落としている訳では無いので、初心者向けに分かりやすくなっているという訳ではありません。

あまりにも巨大な言語になってしまった C++ の機能を網羅した「プログラミング言語C++ 第4版」は、 1360ページもあって、残念ながら、手軽に学習できるような本ではありません。 本書は、C++ の全体像を薄く解説した部分だけを抜き出しており、200ページにまで削減しています。

コンパクトでありながらも、バイブルをまとめたものなので、記述内容にも信頼が置けますから、 これまで C++03 を扱ってきたプログラマが、C++11 を学習するための導入書としては良いと思います。

本書だけを購入するのなら価値があるかも知れませんが、 既に「プログラミング言語C++ 第4版」を持っているか、購入するつもりでいるのなら、 本書にはあまり価値が無いので気をつけて下さい。

Effective Modern C++

2016年度 お勧め書籍10冊
2015年度 お勧め書籍10冊

レベル (C++03 時代を含め、C++11 の概要を知っている)中級者〜
5段階評価 ★★★★★
出版日 2015年9月
ISBN 978-4873117362
新版の有無 なし

C++11/14 時代の C++プログラミングのための必読書。

本書は、C++ の有名な必読書「Effective C++」の C++11/14対応版です。 ただし、「Effective C++」を C++11/14 に対応させたというものではなく、完全に新規で書き直されています。

C++11/14 の新機能について、それがどういうものなのかといった解説はあまり行っておらず、 基本的には知っていることが前提になっています。 そのため、C++11/14 を知らない段階ではお勧めできません。 また、C++03時代を知っていることも前提になっているようなので、古参の C++プログラマ向けと言えるでしょう。
であるが故に、「いつもの Effective C++ です」とさえ言えば、 本書の内容について、これ以上語る必要は無いと思います。 期待を裏切りはしないと思います。

プログラミング言語C++ 第4版

2016年度 お勧め書籍10冊
2015年度 お勧め書籍10冊

レベル 中級者〜
5段階評価 ★★★★★
出版日 2015年2月
ISBN 978-4797375954
新版の有無 なし

C++ の生みの親による、C++11 時代のバイブル。

C++11 の全体像を網羅した、1360ページにも及ぶ大著です。 各機能の詳細で厳密な仕様や、そのような仕様になっている理由・背景、実戦的な使い方を解説しています。 非常に詳細かつ実践的な内容になので、C++初心者が読むのはまず無理でしょう。

順番に読み進めないといけないような作りにはなっておらず(読んでもいいですけど、大分大変でしょう)、 辞書的に使えるので、C++11 を活用したいプログラマは、参照用に持っておくと良いでしょう。

なお、C++11 になって新たに追加された機能については、基本的に特に断りなく使われているので、 C++03 の機能と差分を取るような読み方をすることは難しいかも知れません。

また、本書の第T部を抜き出した「C++のエッセンス」もあります。 ページ数が大幅に少なくなり、概要を掴む意味では価値があるかも知れませんが、 初心者向けの易しい解説になっている訳ではないので、ご注意下さい。 多少の加筆・修正が加えられているものの、本書を持っているのなら、ほぼ不要と言えます。

C++テンプレートテクニック 第2版

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2014年4月
ISBN 978-4797376685
新版の有無 なし

テンプレート機能の基本から、高度な活用法までを解説しています。

1冊丸ごとテンプレート機能を扱った本は他にも幾つかありますが、 現状、本書が一番、読み進めやすいかと思います(他の本が洋書なのも原因でしょうか)。

初版では、 C++03時代の解説でしたが、第2版になって C++11 が対象となり、 基本的な構成はそんなに変わっていませんが、かなりの分量が加筆・修正されています。 初版を持っている人も、購入する価値があります。
なお、多くの箇所のコードが、C++11 でないと使えないものなので、 (あまりいないでしょうけど)C++03以前のコンパイラしか使えない環境にいる人はお気を付け下さい。

テンプレート機能を使った経験がほとんど無い段階では難しいと思いますが、 慣れてきたら、是非、本書を読んで、テンプレートの更なる活用法を学んで役立てて下さい。

Effective C++ 原著第3版

2014年度 お勧め書籍14冊
2013年度 お勧め書籍13冊
2012年度 お勧め書籍12冊
2011年度 お勧め書籍11冊
2010年度 お勧め書籍10冊

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2014年3月
ISBN 978-4621066096
新版の有無 Effective Modern C++

C++ プログラマの必読書です。

本書は、C++ の機能を紹介していくスタイルではなく、どんな機能があるのかは知っていることが前提となります。 それらの機能を、現実のプログラミングの中で、どのように使えばいいのかを 55項目に分けて解説しています。

世界中で読まれており、非常に高い評価を得ている本です。 それ故に、著者のもとには世界中の優秀なプログラマ達からのフィードバックも多く寄せられているはずです。 それを1冊にまとめたものですから、この価値の高さは相当なものです。

以前は、別の出版社から発刊されていましたが、技術書の取り扱いを終了したため、新たな出版社に引き継がれました。 内容に変更はありません。

本書のシリーズとして、「新訂版 More Effective C++」と 「Effective STL」があります。

新訂版 More Effective C++

2011年度 お勧め書籍11冊
2010年度 お勧め書籍10冊

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★
出版日 2014年2月
ISBN 978-4621066065
新版の有無 なし

C++ プログラマの必読書として有名な「Effective C++」の続編です。 書かれた時代としては、逆に少し古くなっていますが、今でも有用な内容が多く含まれています。 構成はほとんど同じです。

翻訳の悪さでも有名になってしまっている本書ですが、この "新訂版" は、個人的にはそんなに酷くはないと思います。 (最初の版のときはもっと酷かったです)。

2011年に正式規格として採択された C++11 では、本書の中で頻繁に登場する auto_ptr が非推奨になっているなど、 今後の C++プログラミングではそのまま使えない話題も散見されます。 その辺り、ある程度の知識を得るまでは本書を特にお勧めはしません。 少なくとも、「Effective C++」を理解する方が先なのは間違いないでしょう。

以前は、別の出版社から発刊されていましたが、技術書の取り扱いを終了したため、新たな出版社に引き継がれました。 内容に変更はありません。

C++ ポケットリファレンス

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★
出版日 2013年5月
ISBN 978-4774157153
新版の有無 改訂新版
改訂新版のKindle版

日本語書籍の中では、C++11 に対応した初の本です。 入門者向けではなく、多少 C++ を知っていないと理解は難しいと思われます。

名前の通り、リファレンスタイプの本ですが、C++ の構成要素1つ1つについて、簡潔に書かれているので、 先頭から順に眺めてみるのも悪くないでしょう。 特に、C++11 の新機能について知識がないのであれば、順番に読んでみることをお勧めします。

執筆時点での最新バージョンのコンパイラで動作確認をされているようですが、 個人的には多少古いバージョンでの状況も併記して欲しかったです。 また、単に C++11 の新機能であるというマークが付いているだけなことが多く、実は VisualC++ では対応していない機能であっても、 注意書きが無いのは気になりました。

C++のためのAPIデザイン

2014年度 お勧め書籍14冊
2013年度 お勧め書籍13冊
2012年度 お勧め書籍12冊

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2012年11月
ISBN 978-4797369151
新版の有無 なし

C++ による API設計を題材にした本です。

他人に使ってもらうための API を作る際の考え方、実装技法について網羅されています。 テスト技法や、バージョン管理の方法、ドキュメントに求められる要件など、 API設計に付随する、関連知識も取り上げられています。

勿論、C++ 固有な機能を使っている箇所も多いですが、 基本的な考え方は、他のプログラミング言語を用いるとしても同じように適用できるでしょう。

事前に、C++ の各機能についての知識がないと難しいと思われます。

C++ テンプレート完全ガイド

レベル 上級者
5段階評価 ★★★★★
出版日 2010年2月
ISBN 978-4798119229
新版の有無 なし

タイトル通り、テンプレート機能の徹底的な解説書です。

出版日を見ても分かるように、C++11 には対応していません。 そもそも、元は洋書であり、2002年に出版されたものなので、結構古い本です。

テンプレートの基本的な使い方から、高度なテクニックまで扱われています。 また、コンパイラ・リンカが、テンプレート機能をどのように実現するのかといった、かなり深い部分にまで踏み込まれており、 まさに完全ガイドといった内容になっています。

テンプレート以外の C++ の機能は、ほぼ断りなく使われているので、 C++ の習熟度がそれなりに高くないと読めない部分が多いと思われます。
本書に取り組む前に、 比較的読みやすい「C++テンプレートテクニック 第2版」を読んでみることをお勧めします。

More Exceptional C++

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2008年11月
ISBN 978-4894714830
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊であり、Exceptional C++シリーズの2冊目。

構成は、シリーズ第1冊目「Exceptional C++」を受け継いでいます。

本書では特筆すべき点として、汎用プログラミング(テンプレートの使用)、traits(特性)、述語といった重要なテクニックや、 標準ライブラリの効果的な使用法に重点を置いています(序章から抜粋)。 また、マルチスレッド環境における最適化に関する考察もあります。

全体的に言って、「Exceptional C++」よりも難しめのテクニックが増えていて、 やや難易度は高いと思われます。

なお、Exceptional C++シリーズは、3冊目の「Exceptional C++ Style」に続きます。

C++言語のカラクリ

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★
出版日 2008年2月
ISBN 978-4797344363
新版の有無 なし

C++ が規格化されるずっと前の時代(1990年ぐらい) に作られたコンパイラを題材に、コンパイラの実装について解説しています。 また、本書全体の3分の1程度は、わんくま同盟の座談会になっています。

当時、C++ のコンパイラは、C++ のソースコードをC言語に変換し、既存のC言語用コンパイラとリンカを使って、 実行ファイルを生成していました。 C言語に存在しない C++ の各種機能が、どのように実現されたかといった実装の歴史が解説されています。
ただ、この手の話が好きな人が期待するほどのものでは無いような気もします。

後半の座談会の部分は、一応、C++ に絡めた話をしてはいるものの、プログミング全般的な話になっています。 色々な人の意見を知ることができるという意味では面白いかも知れません。

全体的に言って、C++ が好きな人向けの読み物という感じが強いと思います。 C++プログラミングを学ぶという目的なら、本書はまったく適していません。

Exceptional C++ Style

レベル 中級者
5段階評価 ★★★★★
出版日 2006年9月
ISBN 978-4894714663
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊であり、Exceptional C++シリーズの3冊目。

構成は、シリーズ第1冊目「Exceptional C++」や、 2冊目の「More Exceptional C++」と同様です。
ちなみに日本語版は、2冊目であるはずの「More Exceptional C++」よりも早く出版されていますが、 原著は、本書の方が新しいです。

本書は、タイトルに「Style」とあり、サブタイトルにも「スタイル編」などと書かれていますが、 これまでのシリーズとそんなに変わっている印象は無く、今まで通り、 標準ライブラリの効果的な使用方法、例外安全のこと、最適化のことなどを扱っています。 一応、最後にスタイルに関する章が設けられています。

C++ Coding Standards

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2005年10月
ISBN 978-4894716865
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊。

本書は、C++ のベストプラクティス、ガイドラインを扱っています。 「Effective C++」と似通っているとも言えますが、本書の方がやや易しいかと思います。 項目数が、Effective C++ が 55項目に対して、本書は 101項目なので、1つ1つのテーマはほぼ半分程度のページ(実質1〜2ページ程度) にまとまっています。少ない時間でも読むことができる分量です。

執筆時期からいって C++11 には対応していませんが、十分に価値のある内容です。 C++ のコーディング指針を求めている人には、特にお勧めできます。

C++ の設計と進化

2011年度 お勧め書籍11冊
2010年度 お勧め書籍10冊

レベル 中級
5段階評価 ★★★★★
出版日 2005年1月
ISBN 978-4797328547
新版の有無 なし

C++ の生みの親である Bjarne Stroustrup によって著された、C++ の歴史書です。 C++ がなぜ、悪く言えば複雑で理解の難しいと揶揄される現在のような形になったのかを知ることができます。 決して、設計者の思い付きや、適当な考えで作られたものでないことが分かります。

原著は 1994年に書かれているので、C++ はまだ規格化されていませんでした。 しかし、別段の違和感は無く読めると思います(歴史の部分は当然、見慣れないコード例も出てきますが)。

C++ の設計思想を知る上で、これ以上の参考資料は無いと思いますが、 本書は C++ の機能解説やリファレンスのようなものでは無いので、C++ の使用経験は必須です。
言語の歴史や、言語設計といったものに興味が無い人にはお勧めしません。

C++再考

レベル 中級
5段階評価 ★★★★★
出版日 2002年11月
ISBN 978-4894717763
新版の有無 なし

C++ に存在する各種機能を順を追って解説しており、そのたびに現実的なクラス設計を考えていくスタイルになっています。 非常に丁寧な解説をしており、何が問題なのか、何をするべきなのかといった点をきちんと取り上げています。

C++ が標準化される前に書かれた部分もあり、bool型が使われていなかったり、 標準ヘッダの名前が規格化前のもの(iostream が iostream.h になっている等)になっていたりしますが、 現代のコードと比べて、重大というほどの違いはありません。

本書は、かなりの良書だと思うのですが、あまり有名では無いようです。 現在では中古本以外では、なかなか入手できないと思いますが、機会があれば是非読んでみて欲しい本です。

C++クラスと継承完全制覇

レベル 初級
5段階評価 ★★★★
出版日 2002年9月
ISBN 978-4774115733
新版の有無 なし

クラスの扱い方を基礎から学ぶ入門書です。

まず、C言語の構造体から話を始め、C++ のクラス構造と、それに関わる各種機能を説明していきます。 同じ目的のプログラムを、徐々に C++ の機能を使って発展させていくスタイルを取っており、 例題が急に変わらない点、分かりやすいかも知れません。

C++ を学ぶ始める際の取っ掛かりには良いと思います。 ただ、本書だけでは、C++ の本格的なプログラミングには不足しているので、 本書の内容だけで満足せず、次のレベルへ進んで欲しいところです。
特に、標準ライブラリをまったく利用していない辺り、本書の内容だけだと随分と損をしてしまいます。

Effective STL

2011年度 お勧め書籍11冊
2010年度 お勧め書籍10冊

レベル 中級者以上
5段階評価 ★★★★★
出版日 2002年1月
ISBN 978-4894714106
新版の有無 なし

C++ プログラマの必読書として有名な「Effective C++」と同シリーズで、 話題を STL に限定した本です。 構成はほとんど同じです。

STL は、見よう見まねで使うのは簡単ですが、適当に使っていると知らず知らずのうちに効率を低下させていたり、 限定的なデータでしかうまく動かないプログラムになってしまったりします。 正しい使い方、想像もしていなかったような注意点がいくつも取り上げられており、日常的に STL を使っている人には一読をお勧めします。

2011年の新規格 C++11 では、本書に書かれた内容の幾つかは古くなってしまっていますが、 多くの部分では現在でも有用だと思います。 (例えば、このスライドが参考になるかも知れません)。

Modern C++ Design

レベル 上級者
5段階評価 ★★★★
出版日 2001年12月
ISBN 978-4894714359
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊。

本書は、C++ のテンプレート機能を徹底的に活用したテクニックが満載の、上級者向けの内容になっています。 本書の解説内容は、著者の作成した Loki というライブラリによって実装されています。

非常に高度な内容である上に、文章もかなり難解なので、相当な覚悟をもって読む必要があります。 また、かなり誤植が多い本なので注意しましょう。

テンプレートを徹底的に活用することでここまで出来るのかと思わされる内容であり、 実践で役に立つのかどうか疑問な部分もありますが、 理解できれば相当な実力アップになります。
ただ、繰り返すようですが、かなり難しいので、 テンプレートを勉強することが目的なら、まずは読みやすい「C++テンプレートテクニック 第2版」をお勧めします。

Accelerated C++

レベル C++初心者〜
5段階評価 ★★★
出版日 2001年12月
ISBN 978-4894714229
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊。

C言語を知らない人に向けた C++ の入門書という位置づけになっています。 例えば、C言語の配列より先に、C++ の vector を教えるというような意欲的な方針を採用しています。 構成自体は、順を追って新しい機能を学んでいく、普通の教科書スタイルになっています。

賛否両論ある方針を採っている本ですが、個人的には否定派なので評価は低めです。 (Programming Place Plus の C++編の方針も、先にC言語を学んでいることを前提にしています)。

新版 C++プログラミング入門

レベル 初級
5段階評価 ★★★
出版日 2001年11月
ISBN 978-4873110639
新版の有無 なし

C++ 入門の定番書です。 C言語が分かる人に向けて、C++ の入門的な部分だけに絞り込んで解説しています。

1996年の初版から 5年程経ち、新版として古い情報を見直して加筆修正したとのことですが、 規格化前の古い名前の標準ヘッダを使っているなど、あまり徹底されていない印象はあります。

解説する事柄を少なめにしており、読みやすい内容になっていますが、 実際のプログラムコードが、コード片レベルでしか掲載されていないことが多いのがやや気になるところです。

悪くない本ですし、C++学習の取っ掛かりとしては良いかも知れませんが、 本書の内容が C++ のごく限られた部分しか扱っていないことは理解しておくべきです。 本書の読了だけで、C++ の入門レベルを終えたと思うのは早計でしょう。

Essential C++

レベル 中級
5段階評価 ★★★
出版日 2000年11月
ISBN 978-4894712546
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊。

C++ は、C言語的な手続き型のプログラミングスタイル、いわゆるオブジェクト指向プログラミング、 テンプレートを使ったジェネリックプログラミングといったように、複数のスタイルに対応できる柔軟な言語です。 本書は、こういった様々なスタイルでの C++プログラミングを順を追って解説しています。

それほど多くないページ数の中で、複数のスタイルを解説しているので、あまり深入りしてはいません。 どちらかというと、基礎知識の確認ぐらいのレベルに落ち着いているような感じです。

Exceptional C++

レベル 中級
5段階評価 ★★★★★
出版日 2000年11月
ISBN 978-4894712706
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊であり、Exceptional C++シリーズの最初の本。

C++ で陥りやすい落とし穴を例題として提示し、詳細な解説・考察を行うというスタイルで、全47項目あります。

本書の最大の見どころは、例外機構に関する非常に詳しい考察です。 スタッククラスを実装する際、popメンバ関数が戻り値を返すことができない理由を説明できますか? できないなら是非、本書を読んでみて下さい。

また、コンパイラファイアウォールと呼ばれる、コンパイル時間を短縮するテクニックも注目すべきでしょう。 C++ の大きな欠点に、増大しやすいコンパイル時間がありますが、このテクニックはその軽減策の1つになります。

なお本書の続編に、「More Exceptional C++」「Exceptional C++ Style」があります。 シリーズ通してかなりの良書ですが、やや難しくもあります。 ただ、本書だけは必読書として挙げておきたいと思います。

Efficient C++

レベル 中級
5段階評価 ★★★★★
出版日 2000年7月
ISBN 978-4894712454
新版の有無 なし

C++ in‐depth series の1冊。

本書の副題は、「パフォーマンスプログラミングテクニック」です。 要するに、C++ で高パフォーマンスのプログラムを書くためのテクニックを解説した本です。 ここでの高パフォーマンスとは、主に実行速度に焦点が当てられています。

STL、シングルスレッドとマルチスレッド、関数のインライン化、仮想関数のコスト等、 C++ におけるパフォーマンスの実際を、詳細な実測結果とともに解説しています。

C++プログラムの効率向上の方法に興味のある方は、一読をお勧めします。

STLによるコンポーネントデザイン

レベル 中級
5段階評価 ★★★
出版日 2000年4月
ISBN 978-4756134226
新版の有無 なし

STL の基本構成要素であるコンテナ、イテレータ、アルゴリズムの解説書。 C++ が規格化された直後ぐらいの時代に書かれたものでかなり古いですが、丁寧に解説されていますし、 カタログ的にまとまっているので、全体像を俯瞰することができます。

中盤以降は、現実の問題のために STL をどう使えるかを示すサンプルが取り上げられています。 行列やグラフ構造の表現や、集合演算や外部ソートの実現方法などが示されています。

更新履歴

'2017/6/16 購入先として 7net、e-hon を追加。

'2017/6/3 レイアウトを変更。
目次を表形式に変更し、段階ごとの対応度を追加。
各書籍の紹介のところで、書籍名に貼られたリンクから、ページの先頭に戻れるようにした。

'2017/5/24 「C++のエッセンス」「プログラミング言語C++ 第4版」を追加。

'2017/5/19 目次部分に併記していた出版日は削除して、5段階評価の★を併記。
5段階評価を見直し。

'2017/5/10 アフィリエイトリンクのレイアウトを変更。購入先として honto を追加。

'2017/4/22 レイアウトを変更。Kindle版へのリンクを画像付きのものに変更。

'2016/12/23 2016年度・お勧め書籍10冊 へのリンクを追加。

'2015/12/26 2015年度・お勧め書籍10冊 へのリンクを追加。

'2015/11/3 「Effective Modern C++」を追加。

'2015/9/29 「Effective C++ 原著第3版」「C++ ポケットリファレンス」に、新版へのリンクを追加。

'2015/4/12 「C++テンプレートテクニック 第2版」「C++ テンプレート完全ガイド」を追加。

'2014/12/26 2014年度・お勧め書籍14冊 へのリンクを追加。

'2014/11/2 「C++言語のカラクリ」「STLによるコンポーネントデザイン」を追加。

'2014/10/18 「新版 C++プログラミング入門」を追加。

'2014/9/28 「C++再考」「C++ の設計と進化」を追加。

'2014/3/24 「Exceptional C++」「More Exceptional C++」「Exceptional C++ Style」を追加。

'2014/3/20 「Effective C++ 原著第3版」を再出版されたものへ置き換え。

'2014/2/28 「新訂版 More Effective C++」を再出版されたものへ置き換え。

'2014/2/21 「Modern C++ Design」「Efficient C++」を追加。

'2014/2/9 「C++のためのAPIデザイン」「C++クラスと継承完全制覇」を追加。

'2013/13/22 2013年・お勧め書籍13冊 へのリンクを追加。

'2013/11/16 「C++ ポケットリファレンス」を追加。

'2013/8/31 「C++ Coding Standards」「Accelerated C++」「Essential C++」を追加。

'2013/4/13 新規作成。



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